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金属アレルギーといえば時計やアクセサリーなどで皮膚にかゆみや湿疹を引き起こす症状が思い起こされますが、最近、治りの悪い皮膚や粘膜の病気の原因として歯科金属アレルギーが注目されています。
口腔内の金属アレルギーは数十年を経てして突然発症することも多く、すぐに症状が現れるとはかぎりません。
口の中に金属が存在し続ける以上金属アレルギーになる危険にいつもさらされているのです。
アレルギーの原因となる金属では、ニッケル、クロム、コバルト、水銀の頻度が高く、またアルミニウム、亜鉛、パラジウム、ロジウム、なども原因になりやすいものです。
歯科で用いられる金属の中ではアマルガム合金や銀合金などがアレルギーを引き起こしやすいものになります。
反対に、貴金属である金やプラチナはアレルギーになりにくい材料です。(但し、ごくまれにアレルギーが報告されています。)
また、インプラント(人工歯根)に用いられる材料であるチタンも、アレルギーを引き起こしにくい、極めて耐食性の強い材料で生体への親和性の高さからバイオメタルとも呼ばれています。 |
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金属アレルギーの方や、金属アレルギーになるリスクを減らしたい方に対しては安全な治療法も存在します。一つはセラミックです。金属を使用しないため安全です。二つ目は金属を用いたかぶせものですが、チタンを加工してつくった物です。三つは金合金、白金加金などの貴金属材料です。四つ目はレジンといわれるプラスチックを使用する方法です。 |
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オールセラミック(エンプレス) |
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セラミックを用いて詰めものやかぶせものをつくります。 |
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チタン |
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CAD/CAMシステムを用いチタンを固まりの状態から削りだしてかぶせ物を作製します。金属の中でもっとも生態親和性の良いチタンを使用するためアレルギーを起こすことがほとんどありません。また、鋳造工程がないため鋳造収縮などによる誤差が生じないため精度の良い補綴物が製作可能です。 |
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金合金・白金加金 |
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耐食性の強い貴金属を使用して詰めもの、かぶせものを作製します。チタンほどではないですが、アレルギーを起こしにくい安全な材料です。 |
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レジン(プラスチック) |
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プラスチックのため金属アレルギーは心配ありません。色も歯に近いため人気です。主に前歯や歯頚部のむし歯治療に用います。奥歯に用いる場合には、金属と比べると強度が劣るため、大きなむし歯には適しません。小さなむし歯の治療に使用します。 |
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